昨年の夏山最初の山行で装備の重さが肩に食い込むような辛さを味わったので、それまでやろうと思っては先延ばしにしてきた個々の装備の重量把握をやってみた。元々、山行のたびにエクセルで装備表を作りチェックリストにしていたので、その表に個別装備の重量を追加し、選択欄に「〇」を入れたときに重量が合計に加算されるようにした。
背中のザックだけではなくチェストバックなど、そして、トレッキングポールや帽子、メガネなどの重量も加算できるようにした。
選択する"〇"を入れると重量が加算される
最初に全装備の一覧表を作っている。一覧表には装備の選択欄、個別の重量の他、その時々の収容方法・場所を書き込む欄を設けている。
山行を計画するときは、その表をコピーし、選択欄、収容方法を書き込む。次に、収容方法で表をソートする。最後に、収容方法ごとに表を分けてタイトルなどを付けて完成させる。そして印刷してチェックリストとして使う。
山行ごとに表の合計重量を見ながら、装備を取捨選択する。いつも迷うのはレンズ、あれもこれもと持ちたくなるが、軽いものでも400g程度、重いものは1kgを超える。そして三脚、1.6kgから重いもので3.5kg、これは比較的諦めが早い。
今、最も深刻なのは水の重量、稜線上で複数泊するとなると水の量がもろにきいてくる。途中で給水したり、まとまった量をデポしたりすると単純な重量表だけでは背中の重さを把握しきれなくなる。そのため、別途「給水計画」をつくっている。表の構成は装備のものと似たようなものだが、事前の計画立案時には欠かせないものとなっている。
加えて登山靴と沢靴の2足を持参する場合は、デポ地点をどこにするかによって背中の重さに大きな影響を受ける。さらに、コースの状況や体調も考慮しなければならない。無駄な装備を削る動機付けにもなるし、もっと早くから取り組むべきであったと感じている。