検討課題としていた一脚兼用のポールを購入した。モンベルの「トレッキングフォトポール」という製品で、カタログによると、【素材】7001超々ジュラルミン[ウォールナット・ラミネート]、【重量】260g(277g)(ポイントプロテクターとバスケットを含む)、【カラー】ウォールナッツ、【使用サイズ】105~145cm、【収納サイズ】66cm、というものだ。
ポイントプロテクター込みの実測重量は276gで、軽くはないが特に重くもないといった印象だ、一脚兼用ということもあってかアンチショック機構はなく、いかにも剛性が高そうな作りだと思う。長さは最大145cmと、通常のポールよりも長い。一脚として見る前にトレッキングポールとしての出来が良いと思う。ポールを1本しか使わない自分の場合、下りではポールに絶対的な信頼を期待したいので、頼もしい作りだと思う。また、渡渉の場合も含めて安心して延ばせるサイズも魅力的だと思う。そんなわけで、最初から一脚の機能はオマケ的な位置づけで捉えていた。
通常のポールと違ってグリップベルトの頭の部分に少し出っ張りがあってネジ式のキャップになっている。キャップの部分を外すと内部に三脚用の細ネジ(ISO規格でいう1/4インチネジ、約6mm径)が切ってある。一般的には問題ないが、太ネジ(3/8インチネジ、約9mm径)を使用するカメラの場合はそのまま取り付けできないので注意を要する。
右の写真の白いネジは、カメラを取り付けた状態で左に回してカメラ本体に締め付け、固定を確実にするものだが、そこまでしなくてもポール自体を右にねじってポールごとカメラにしっかり固定すれば問題ないと思う。このネジはグリップベルトをポールに固定する機能も兼ねているのであまり触りたくないところだ。
実際にカメラに取り付けてみると、意外にスムーズに脱着できることがわかった。ネジのストロークは約7mmとISO規格の4.5mmよりも長くなっているが、ポールをクルクルと数回まわせばすぐにテンションがかかる。あとは締め付ければOK、これならクィックシューが無くてもそれほど不便に感じないと思う。機材の軽量化が図れることと、ポールの頭に常に違和感のある形のものを付けたくないということを考えれば、都度クルクルとやった方が増しと思う。
このトレッキングフォトポールだが、既に今年の山行5回で使用しているが、一脚としてほとんど活躍していない。別に三脚を持参していることと、レンズに手ブレ補正機能があるからで、元々一脚の活躍シーンが少ないということなのだ。私は日没や夜明けの写真など三脚必須の写真を撮りたいので三脚を持参するが、もし三脚不要の山行の場合は一脚が活躍すると思う。
それを承知の上で購入したのは、剛性が高く、145cmという長め使用OKの信頼できる1本ポールとして渡渉のときの支えなどベーシックに私の山行を支えてくれそうな予感がしたからだ。このポール、今年最も使用頻度が高い。